はたして奇跡は起こるのか!?

 

 

 

※ザラ家族物語 第3話※

 

 

 




俺は生徒手帳を押しつけたあの瞬間から待ち続けた。
ただひたすら待ち続けた。

待って待って待って待って待って!!!

こんなにも待ち続けてるのにカガリさんからの連絡は一切なし!!


 



「♪今日のぉ夕飯は〜ゴーヤチャンプルー、にがーくてもおいしいよ〜」


アホ兄貴!なんだよ、その歌は・・・!!

こっちはイライラしてるってのに、
なんでそんなニガイものを食わなきゃならないんだ!?
苦くても美味しいってことは、美味しくてもニガイってことだろう!




俺はここ最近ずーーーーっとイライラしている。




俺が街でカガリ(マーガレット)さんと奇跡的な再会を果たしてから彼女がうちにやってくるのを指折り数えて待っていた。
けれど1日が過ぎ、2日が過ぎ、3日が過ぎて・・・・・学校にも来ている様子はない。

どれだけ心待ちにしてようと、忠犬ハチ子のようにじっと我慢して待っていようと、
夜が暮れるたびその期待は無残なまでに打ち砕かれてきた。



兄貴にカガリさんと再会したことは話してない。
話したところで彼女が来なかったら何の意味もないからだ。

話さずにいたことは正解だった。


「はぁ。マーガレットさんはゴーヤ好きかな・・・?
彼女はゴーヤよりさとうきびって感じかな・・・?」


「・・・。」


叶わぬ恋が冷めることもなく、より一層彼女への思いを募らせているこんな調子の兄貴を
不幸のどんぞこに突き落とす事になりかねなかったのだ。


そう、寂しい事に何の意味もないまま終わろうとしていた



短気で飽き性の俺の限界が近づこうとしていた時、俺は諦め半分で兄に尋ねてみた。




「なぁ・・・兄貴。ひとつ聞いてもいいか?」


「ん?なんだ?」


「生徒手帳を手渡さ・・・いや、
拾ったら、うちまで届けてくれると思うか?」


「そうだな・・・俺なら届けるな。どうしたんだ?いきなり」


「え!?え、えと・・・実は俺、生徒手帳落としたみたいでさ〜!」


「ははは!慌て者だなシンは。でも生徒手帳なら届けてくれるさ」


「そ、そうか!よ、よ、よかった〜!」




会ったことがばれるはずもないが、
なんとか上手くごまかすことができた・・・はず。


兄貴は几帳面だから・・・
余程遠いところでなければ責任をもって届けてくれるだろう。

カガリさんだって・・そんな人だと思ったんだ。

兄貴とは正反対な性格だけど、
そんなところは似てると会った少しの時間で感じたから、
その俺の直感に賭けてみたんだけど・・・賭けは負けだったのだろうか?


やっぱり望みは完全に断たれてしまったのだろうか?






「でも生徒手帳って実家の住所が書いてあるから、
会えなくてお礼もできなくて困るよな」



「そうだよな〜!!はははは!」



そうだ。生徒手帳の住所はこのマンションでなくて
高校に入る時まで住んでいた実家の住所が。

だから俺がどんなにここでカガリさんを待っても
また会えるはずもないのだ。



会えるはずもない。



会えるはずも、ない。

 




ない・・・・・・・・・。

 







「あ、会えないーーー!!??」



「し、シン・・・?」




お、俺としたことが、勢いにまかせてしまったため実はかなり無謀な、
計画性0な作戦だったことに今更気付いてしまった・・・!
そうだ、生徒手帳は実家の住所しか載ってないんだ・・・!

だから彼女が来るとしたら・・・!


俺は立ち上がり一直線に、数メートル先に備え付けられている電話機のもとへ向かった。
いきなりの俺の行動に兄貴はびっくりしてる様子だったが・・気にしてる暇もない。

受話器をとり、人差し指を使い超高速でダイヤルをプッシュした。

4回のコールで電話が繋がると相手の言葉を待つことなく叫ぶ。


「もしもしっ、トラ!?」


でてくる相手は、ダイヤルを間違ってない限り一人だけだろう。


『あれ?シンぼっちゃま〜珍しい!久しぶりですね〜!そろそろ彼女できました?』


電話口に出たのはザラ家で長い事働いてるアンドリューことアンディこと通称トラ。
アホなことを言い出すのはいつものことだが、父母の留守も家を預けられる信頼できる人物である。

視野が広く大人の考え方もできるが・・・俺から見たらやっぱりアホには違いない。


「そんなことはどうでもいい!」


毎回会えば必ず聞いてくる質問に俺は怒りをぶつけながら大声で叫んだ。
彼女うんたら〜は、すでに73回は聞いた事ある台詞である。




『あ、お父様とお母様ならまだフランスあたりで子作り旅行に励んでますよ』



「それもどうでもいーーー!!!」



誰が両親の子作り情報で、


「わぁい!もうすぐ3人目だねー!」


・・・なんて喜ぶかーーー!!!

俺が聞きたいのはそうじゃなくて・・・!




「そうじゃなくて・・・!ここ数日、誰か俺に会いにそっちに来なかったか!?」




カガリさんが来るとしたら、実家。
まだ来ていないのなら、チャンスは残ってる!




『あぁ・・・昨日来ましたね。すっごい可愛い金髪の子が』


間違いない・・・カガリさんだ!一足遅かったか・・・!?


『僕とお茶して帰りましたよ』


な・ん・で・おまえとお茶するんだ〜〜〜!?
本当にお茶してほしいのはおまえじゃなくて兄貴なんだよ!!


『生徒手帳を預かりましたので、そちらに郵送しました。
もうそろそろ届くと思いますが・・・』


・・・なんてことだ・・・あと1日でも早く連絡しておけば・・
俺がうっかりミスに気付いていれば・・・!


でも!綺麗な恋人いるくせに可愛い子に目がないトラのことだ!
首尾よく何か彼女の手がかりになるようなことを聞いてるかもしれない・・・!


「じゅ、住所とか電話番号とか・・・!聞かなかったか・・・!?」


『少年よ、ナンパは他人頼りじゃ成功しませんよ?』


「違う!!ナンパじゃねーーー!!!」


俺は受話器に向かって力の限り叫ぶと勢いに任せてそのまま電話を切った。

ダメだ。こいつ、役にたたねー!

きっとトラは、いつものことだとでも思い
短気な俺にため息をつきつつ電話を切ったことだろう。



違うんだよ!いつものことじゃないんだよ!!



「シン、生徒手帳届いてたのか?」


「あ、あぁ・・・」


電話を終えた俺に兄貴が声をかけてきた。
大きな声を出していたから、会話の内容はしっかり聞かれていただろう。

そこにある真意まではわかるわけもないが。


「シン・・どうしたんだ?元気がないぞ。熱でも・・・?」


「別に・・・っ」


額に当てようとした心配する兄貴の手を振り払うと兄貴の顔がわずかに青白く染まった。


「ま、まさか・・・!ゴーヤが嫌で反抗期・・・!?」


そんなわけあるか。
けれど今は反論する気力も残ってない。
最後の望みも綺麗に泡となって消えてしまった今この数日待ちわびたドキドキ感と恐怖感の疲れが一気に押し寄せてしまったのだ。


俺はふらふらしながらリビングのソファーの上に身体を丸めて寝転がった。



そんな俺の態度に、兄貴は焦りの声をあげる。



「し、シン・・・!わかったシン!!
今日はゴーヤはやめておまえの好きなものにするから・・・!」



違うっての。
でもゴーヤはやめてもらえるならありがたい。
こんなニガイ気分でニガイものは口にできそうにないや。
そう思えば兄貴の優しさも身に染みた・・・。


「待ってろ!すぐに買い物に行って来る・・・!」


兄貴はそう叫んで何も羽織らず財布だけ手にして部屋を飛び出し・・・
それを見た俺の胸に小さな感動が芽生えた。

俺・・・生まれて初めて兄貴の男らしい姿を見た気がする。



・・・でも赤いエプロンは外して行けよ。



俺はそのままどっと押し寄せた疲れに身を任せ眠りについた。





 







それからどれくらい眠っていたのだろうか。
目を開けて時計を確認するとたった5分しかたっていなかった。


「くそ・・・っ、このまま眠りたかったのに!」


ソファーに置いてあったクッションを床に投げつけ、
イライラの沈静化を計ったが上手くいかず。
わざわざ拾いにいってまた今度は割れ物を避けるように場所を選び何もない壁に投げつけた。


ピンポーン


壁にクッションが当たるのと同時にチャイムの音。
クッションが音を鳴らしたかと思いびっくりするがすぐに誰かがインターホンを鳴らしたということに気付いた。

俺のイライラを知らないどっかの誰かがうちにやってきたようだ。


「こんな時間に・・・誰だよっ」


とは言いつつまだそんなに遅い時間ではないが。
とにかく俺は気が立っていたのだ。


こんなイライラも全て、うまくいかなかった事が原因だ・・・
めずらしく兄貴のためにやってあげたってのに、俺の努力は水の泡、なのだ!


そう・・・兄貴の・・・っっ




こんなチャイムの音でもイライラさせるのは、




兄貴のせいだ・・・っっっ






「・・兄貴か!?財布の中に金でも忘れたか!?おまえはサザ江さん・・」


のようなうっかり者だけどキュートな主婦でも目指しているのか!!
と怒鳴りつけてやろうと思ったのに・・・



あの、街での偶然の発見の時のように、俺の目に、飛び込んできたのは




「よ!」




映る、鮮やかな金色の髪。

一目で撃ち抜かれそうになる眩しい琥珀の瞳。

低めの元気な声が耳に心地よい・・・





「・・・カ、カガリ・・・さん・・・!?」



俺の目に映ったのは、会う道は閉ざされていたとばかり思っていた、彼女だった。



 

 

 

 



「ど、どうぞ」


「ありがとう」


俺は棚にあったカップ類の中から1番値段が高そうなものを選びそこに紅茶を注ぎ
それをカガリさんの目の前に一客置くとカガリさんが礼を言ってくれた。
礼儀ただしい人だよな〜と思いながら、さっきも礼儀正しく一礼して玄関で靴を脱いだカガリさんを思い出す。


「いただきます」


「は、はい」


紅茶が口に合うか心配だった。
・・・兄貴がよく飲む缶の紅茶は葉っぱをどれくらい入れたらいいのかさえわからないので、
俺専用、お湯を注いでできあがりのティーパックのお茶を淹れたからだ・・・。
無理してお茶の葉を使っても失敗するのは目に見えているのだ。

こ、これだって十分うまいはず!


「・・・うまいな」


よし!!

なんとか好感触をゲットした!!
ほんとはコーヒーのほうがよかったのかもしれないけどあの匂いは勘弁してほしい。
紅茶もカガリさんに似合いそうだったし(ティーパックだけど)、
この作戦が成功したことに心からほっとした。


気付けばイライラは治まっている。
だってカガリさんが来てくれたのだ!!


カガリさんが一点集中、じっと何かを見ていた。
俺も視線の先を合わせると・・・・
そこにあったのはどう見てもそんなところに置いてあるのは不自然なクッション。
俺は慌ててそれを拾いあげソファーの上のカガリさんの傍に置き、
ごまかすようにして・・・いや、聞かなくてはならないことを尋ねてみた。



「で、でもどうしてここに・・・?
その・・・生徒手帳は、実家のほうに届けてくれたんでしょう・・・?」



「あぁ。確かにあれはきちんと書かれてあった住所まで届けに行ったぞ
今日、私が来たのはこっちだ」



小さ目のオレンジのトートバッグからカガリさんが何かを取り出した。
俺に向かってそれを手渡す。


それは・・・



「は、ハンカチ・・・っ!?なんで!?」



しかもウサギさん!?
な、なんで、これをカガリさんが・・・!?



「落としてたぞ。ほら、裏」


「う、裏・・・?」


言われるがまま俺はハンカチを広げると、
『2年B組 シン・ザラ』という見たくもない丸文字に目を逸らしつつ、
ウサギが書かれてあるほうとは反対の裏をめくる。


すると・・・



「じゅ、住所が書いてあるーー!?」


兄貴の丸文字だ。
ヤツめ・・・いつのまに・・・!?

あれほどウサギハンカチをそして名前を書くことは嫌だって言ったのに・・・!!



ま、まさか・・・


俺のイライラをゴーヤのせいだと勘違いする単細胞を思い出す。
まさかヤツは、俺があのウサギハンカチが気に食わなかった理由が、
住所を書いてくれていなかったからだとか勘違いしてるんじゃ・・・!?


ありうる・・・!あの兄貴なら・・・あり得る!!




くそ・・・っ!
こんなラブリーなウサギハンカチ、俺が好き好んで持ってると思われるなんて・・・
そんなの絶対絶対絶対イヤだ!!!



「こ、こ、これは・・・兄貴の・・・!」


「兄貴の?なんだ?」


「・・・!」



・・・だ、めだ。

兄貴のせいにしたらきっとカガリさん、
『そんな変わった男、私の趣味ではないな!喝っ!』
とか言い出しそうだ・・・。

ダメだ、ダメだダメだ!!



兄貴のためだ・・・!堪えろ、俺!!
後でクッション投げでも枕投げでもやっていいから・・・!!


ヤツ当たりされるクッションたちにはたまったもんじゃないだろうが、
それくらい許されるはず。


俺は変な棒読みにならないよう細心の注意を払いカガリさんに言った。


「・・・あ、兄貴が・・・
俺が欲しがってたウサギさんハンカチ買ってくれたんですよ〜!」


「そうか!いいお兄さんだな」


俺のプライド捨て身作戦によりどうやらカガリさんの兄貴に対する好感度が上昇したらしい。
健気な俺の影の活躍に、自分自身で最大級の賛辞を送りたい。

よくやった!感動した!!!





兄貴が帰ってくるまであとどれくらいだろう?
早く会わせてやりたい。
ついでに俺のプライドをぼろくそに滅茶苦茶に潰されたことをやつ当たりしたい。
1ヶ月間、野菜抜きの夕食にしてもらって、必ずデザートをつけてもらおう!

スーパーはそれほど遠くないし、あの兄貴が寄り道して帰ってくる可能性も低い。
となると、30分間だけでもカガリさんをここに足止めしておけば・・・


俺が・・・いや、兄貴が待ち望んだ感動の再会だ!!

何でもいい、会話・・・、会話!!!


「す、すんません!これまで届けてくださって・・・!
ありがとうございますっ」


俺が頭をぺこぺこ下げながら礼をするとカガリさんは微笑んだ。
どうやらめんどくさいとも思っていなかったみたいで・・・よかった。

そうだよな、実家にも届けてくれた上にここまで届けてくれるなんて・・・
そう思えば、兄貴がハンカチに住所と名前を書いてくれたのも、
運命を引き寄せるキセキの一つだったのかもしれないぞ・・・!


アホな兄貴も役にたつことをするんだと思えば嬉しかった。


そして、それをどちらもきちんと届けてくれたカガリさんには本当に感謝、だ!


「ほんとに・・・どちらも、ありがとうございます!」


俺の言葉にカガリさんが真っ直ぐな視線で俺を捉える。
少し、ドキリとした。
その瞳のまま、何を言われるのかと思えば・・・


「・・・いや。ちょうどよかった。
生徒手帳だけでも、ハンカチだけでもわからなかったから」


「え・・?」


何がわからなかったというのだろうか?
それを俺が口にする前にカガリさんが答える。


「随分大きなご実家だったな。それでもしやと思った」


急に真剣な顔つきになる。なんだろう?
カガリさんが息を吸い込んだ。そしてすっと口にした。


「ザラ・・・グループの社長のご子息・・・だろう?」


まさか彼女の口から、ザラグループの名前が出るとは思わなかった。


「え、えぇ・・・まぁ」


「そうか・・・」


俺は驚きを隠せずにいたのだろう。
すまなそうな顔をしてカガリさんがカップを手にして紅茶を飲む。
そしてまたカップを置いて・・・決意したかのように話を切り出した。


「実家を拝見した後、おまえのこと・・・失礼だが色々調べさせてもらった」


「し、調べた・・・!?」


いきなりカガリさんは何を言い出すんだ!?
調べたって、俺、何か悪い事でもしたのか・・・!?

いや、してない、してないぞ・・・!
兄貴の趣味で買いやがったキテーちゃんパジャマを
燃えるゴミの日に出したことくらしかしてないぞ・・・!?


「シン・ザラ、1989年9月10日産まれ乙女座O型、ザラ家の次男」


臆することなくカガリさんは話し始める。
ほ、本当に調べてある・・・!


「プラント高校2年B組、現在17歳、
思春期、彼女募集中、でも女の子はちょっと苦手、好きなタイプは、ミステリアスな可愛い系、
得意科目は体育、苦手科目はその他全部、好きな食べ物ハンバーグにオムライス。
お子様ランチは粘って14歳まで食べていた。」


な、なんで知ってるんだ!?俺の秘密を・・・!


「12歳の頃、初めて見たフラダンスの犬最終回を見て
『パトラッスを助けて!!』
と号泣、そのまま過呼吸に陥り救急車で運ばれる。以来、セントバーナードが苦手。」


そこまで知ってるの!?


「携帯番号、3サイズから足のサイズはもちろん、股下、指の長さ、視力聴力、体力測定の結果、
身長体重・体脂肪・内臓脂肪コレステロール値まで。好きなものはウサギさん。」


「最後の違うし!!!」


「そ、そうなのか・・・!?うちの諜報部に調べてもらったのに・・・!」


諜報部って・・!?
お、俺・・・ほんとに彼女に何かしたのか・・・!?


俺の不安を他所にカガリさんはさらに背筋をピンと伸ばし真っ直ぐに姿勢を正す。

その姿は、座れば牡丹〜なんて言葉がぴったりなくらいだ。

ちょっとだけさっきの不安を忘れ惚れ惚れ見つめてしまっていると、
その美しさとは違う、少し苦い表情でカガリさんは俺に語りかける。



「今から言う事は冗談でも何でもなく、心して聞いて欲しい」



「は、はい・・・!」



何か重要な話をされるのだろう。
それくらい、その顔を見てわかる。


それが何なのかは全く見当もつかないが、大人しく、カガリさんの言葉にだけ耳を傾け集中させた。









そんな、俺の、耳に、聞こえた、台詞は、






 

 

 





「私と結婚してほしい」

 







「・・・・・・・・・・え?」








え?なんて?



 

 

 





「私と、結婚してほしい!!!!!」





 

 





「・・・・えぇえええええええええええ!!??」



 

 







それは、兄貴がカガリさんをマーガレットと名付けた時より、

パトラッス事件より、


はるかに大きなインパクトだった。


 








 

NEXT

 

 

 

 

 

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