永遠の愛を誓いますか?

 

 

 

 

 

PHASE07

 

 

 

 

 

 

私とアスランの新居は二人には広すぎるほどの空間が広がっていることが一目でわかるほどの豪邸。
二人の貯金ががけっこうあったし、住んでいた家を売り払ったからそれほど無理をして購入したわけではないけれど・・・
アスランが自分は男だからと言って負担を軽くしてくれた。
悪いかなとも思いながら、家族になったんだから遠慮なく甘えてみた。
でもこれからは1人のお金は2人のお金になるんだよな。うん。

「2階は結局空けることにしたよ」
「うん。客間も必要だしな!」

2日前、アスランといっしょに荷物を運びに来た時、
2階をどうするかって話をした。
その時は結論がでなかったんだけど・・

「・・・・いや、そうじゃなくて・・・」
「?」
「な、なんでもない・・・よ・・・」
「???」

急にもごもごと口篭りながら言葉を濁すように赤くなったアスラン。
どうかしたのだろうか?

「あ、アスラン!私、部屋の中見てきていいか!?」
「あぁ、いいぞ」
「やった!」

私は早速家の中へと飛び込んでいった。
すでに家具があるからわかりづらいけど、やっぱり広い。
この前来た時は本当にばたばたしてたからちゃんと見れなかったけど、
これなら子供が走りまわれそうだ!

「こ・・・ども・・・」

私と・・・アスランの子供・・・!?
えーー!!えーーー!!えーーー!!??
い、いや!そりゃいつかは絶対欲しい!
アスランに似た元気な男の子とキャッチボールするのが私の夢だ!
で、でも・・・つまりは・・・そういうことで・・・っっ

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・〜〜〜
・・・・・・・・・・・・・〜〜〜〜!!!

か、考えてたってしょうがない!
なるようになるさ!うん!
そうだ!なるようになれ!!


そう答えを出して心を落ちつかせる。
大丈夫、心臓ばくばく言ってるけど、落ちついてる、う、うんっ!

 

・・・その後も、私が子供みたいにはしゃいで一部屋ずつ見て回った。
キッチンも豪華だし、お風呂場もぴかぴかだし、庭にはプールまで・・・!
庭に続くドアを見つけた。
そういえばまだ奥の部屋は見ていない。多分ここがその部屋なんだろう。
そう思い私は躊躇なく部屋に足を踏み入れた。

「あ・・・ここ・・・」

そこには大きなベッドが1つあった。
2日前に来た時にはベッドはまだなかったはず。
つまりここは・・・二人の寝室になった場所だ。

「・・・・・・・・・・・・」

1つのベッドに枕が2つ・・・・これって・・・そういうことだよな・・・?
そ、そ、そうだよな・・・今晩は、しょ、しょ、しょ初夜なんだよな・・・っ
わ、わ、わわかってはいたけど・・・っ
こうやってベッドを見ちゃうと・・・っ

「カガリ・・・」
「!!」

ベッドをじっと見ていた私にアスランが声をかけてきた。
私の身体が震えてしまったのを、きっと気付いてしまっている。
もしかしたら同じベッドがイヤだと思ってるかと勘違いされてしまったかも・・・

「カガリ・・・その・・・」

申し訳なさそうにしているアスラン・・・
そのうち頭を下げて謝って、やっぱりベッドは2つにしようかと言い出しそうなほどに。
・・・ダメだな、私って。
アスランに不安で寂しそうで、こんな辛そうな顔させちゃ・・・!

 

「・・・今晩、楽しみだなっ」

 

恥ずかしさは拭い切れなかったけれど、自分の中の精一杯、可愛く笑って言ってみた。

 

「・・・ありがとう」

 

そう言ってアスランは、私をそっと包み込み、頬に小さなキスをしてくれた。
そんな小さな愛情が、私の中で渦巻いていた不安を全て吹き飛ばしてくれた。

 

 


家の中の小さな探検を終えた私は、アスランといっしょに近くのスーパーで買い物をして帰宅する。
真新しいキッチンに立って調理開始。
アスランには美味しいものいっぱい食べてほしい!
なんせ今日は二人の記念日なんだ!


できあがった料理をテーブルに並べて二人でちょっと早めの夕食。
向かい合わせの席でもよかったんだけど、こっちのほうがアスランの顔がよく見えるしアスランに近い。

「美味しいよ、すごく美味しい」
アスランの優しい言葉に私は嬉しくなった。
明日からも、これから毎日頑張ろう!

食事が終わったあとは
「ごちそうさま」
の言葉といっしょにキスをプレゼントしてくれた。

 

 

 

 

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