PHASE 1
最近、私には恋人という存在ができた。
ご近所さんなのだが、私が引っ越してきた時からすごく親切にしてくれてとても優しい人だった。
最初は感謝しているだけだったのに、気付けば次第に彼の家に誘われるが嬉しくて、
電話のない日はすごく寂しかった。
それが恋だと気付いたのは、つい最近のこと。
遊びに行こうと誘われて二人で出かけたら、アスランがお菓子をプレゼントしてくれた。
その時、「好きだ」と言われた。
手渡されたお菓子は、私がずっと気になっていたもので、どれだけ彼が私を見ていてくれたかわかった。
気持ちとともに受け取った日から、私達は恋人同士になった。
けれど悩みがある。
彼がすぐにキスしたがるのだ。
そういうのがまだ恥ずかしい私は、彼からのキスを拒んでしまう。
そのたびに寂しそうな顔をされるから申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
でも二人にキスはまだ早いと思ってたんだ。
なのに・・・・・今、なんとなくつけたPCで、ぐるぐるとサイト巡りをしていたら、
なぜだか偶然この悩み相談を見つけてしまった。
Z.Aって・・・・・
まさか・・・・・・。
たとえもし、これがアスランじゃなかったとしても、
この悩み相談をした人と同じような気持ちでいるかもしれない・・・!
私がそう思ったその時だった。
家の電話が鳴ったのは。
電話をかけてきてくれたのは・・・・
アスランだった。
「これから、遊びに行かないか?」
もちろん私の答えはOKだ。
支度を整えて、待ち合わせ場所へ向かう。
その途中で、あの悩み相談を思い出す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
やっぱり、アスランも不安なのだろうか。
可愛く、恥ずかしいだけだと伝えることもできない、私。
アスランのことが、すごくすごく好きなのに、うまく言葉にできない私。
ぐるぐるぐるぐる、ハツカネズミのように悩み出した私の前に、彼がやってきた。
「ごめん、カガリ!待たせたかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「カガリ?」
・・・・・・・考えるよりも、身体が動いた。
アスランへの想いで、身体が動いてしまった。
かかとを上げて、彼の頬に手を添えて、
キスをした。
「・・・・・・・・・・・!」
「・・・・・・・・・・・!」
触れ合った唇から、アスランの驚きが伝わった。
そっと、離してゆくと、瞳を見開いたアスランの姿が私の瞳に映る。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
すごく、すごく恥ずかしいことをしてしまったかもしれない。
アスランは、女の私からしたことを怒ってるのかもしれない。
初めて、唇をあわせてキスをしたのに・・・
やっぱり、するんじゃなかったと、
私がひどく後悔に襲われている時―――
彼の腕が伸びてきた。
「・・・・・・・え?」
唇が触れている。
アスランと、私の、唇が。
声を出そうとも、塞がった唇から音を出す事はできない。
優しく、そっと、角度をかえて、
私に回されたアスランの手も、たった今触れている唇も、
温かくて柔らかくて優しい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
キスをしたあとは、互いに無言になってしまった。
恥ずかしくて私が視線を逸らそうとする前に、アスランが頬を赤くしながら私から視線を逸らす。
そんな彼が可愛くて、ちょっとだけ笑ってしまった。
そうしたら、アスランも笑ってくれた。
それから、二人で1日中楽しく過ごしたんだ。
次の日、
今日もまたアスランのうちへお呼ばれされた。
昨日のことを思い出すと、ちょっと恥ずかしくてまた真っ直ぐに顔を見ることができなかたけれど、
アスランがまた優しく触れてきて・・・・
なんだかすごく幸せだ。
キスしてよかった。
でも、いっぱいされるのはやっぱりちょっと恥ずかしいぞ。
END
お詫び。
ファーストちゅーは見事に撮影失敗でした(爆)
だって街に出た途端、カガリからしてきたんだもん・・・!
びっくりした!アスランより私がびっくりした!(笑)
(もしかしたらアスランが動いたかもしれないけどちょっとわからない)
次回更新は、プロポーズあたりだと思います。
とりあえず、結婚までは必ずさせます!
そのあとは、キラたちを入れた大所帯生活に移ろうかな〜と。
お ま け
「よくやったね!あんた達!」
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