兄さんはわかっていない

 

 

 


弟のいちにち。

 

 

 

 

「イヤなものはイヤです!」
「どうして嫌なんだ?」


そう言いながら父上は兄さんに少しずつ近づいている
手にはあかいリボンとかわいいあかい服


「一度だけでいいから・・・」

そう言いながらにじりよっていくその顔はなぜだか楽しそうで・・・


いつもは助けてあげる母上も、今日はあきらめたのか頭をかかえているだけだ。
ぼくは・・・・・
さわらぬ神になんとやら


「ウィリ・・・・父さんの願いを叶えてくれないか・・・?」
「うっ・・・・」
「おまえにしかできないんだ・・・」
「・・・うっ・・・・・」
「さぁ・・・・・こわくないから・・・・・・・」

いや、怖いよ父上

 

 


「うわぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


そう叫ぶと兄さんは部屋をとびだした
あいかわらず足がとても速い。

 


兄さんは気づいてない
父上がその反応さえも楽しみにしてることを


兄さんは母上にそっくりだ
父上は母上に溺愛だ

僕が推測するに、父上は母上にそっくりな兄さんに女の子の格好をさせて、
母上にそっくりな女の子のいる気分を味わいたいのだ
・・・いや、へたすると母上の子供の頃を見てみたいだけなのかも・・・
夫婦仲のよいことは幸せなことだ・・・。


・・・少し兄さんが可哀想な気がしないでもない。
けどちょっぴり楽しいのは、やっぱり僕が父上似だからかな?


僕がそんなことを考えていたら、にげられたにもかかわらず楽しそうな父上は、言った

「・・・・どうして着てくれないんだ」
「おまえが馬鹿だからだ」

 

母上のツッコミは今日もするどかった。

 

 

 

END

 

アスラン似の弟くん。
弟くんは、カガリ大好きッ子です。
だってアスラン似だもの(笑)

 

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