父さんは少しかわっている

 

 

 

兄のいちにち。

 

 

 

 


「イヤなものはイヤです!」
「どうして嫌なんだ?」

そう言いながら父さんは少しずつ近づいてくる
手にはあかいリボンとかわいいあかい服

「一度だけでいいから・・・」
そう言いながらにじりよってくるその顔はなぜだか楽しそうで・・・

 

こういうのなんて言うんだっけ?
ヘビににらまれたカエル?
ちがう!
オオカミにねらわれた仔羊だ!

 

いつもは助けてくれる母さんも、今日はあきらめたのか頭をかかえているだけだ。
かたわれの弟は、ただこっちを眺めているだけ・・・
たすけろよ!!

 

「ウィリ・・・・父さんの願いを叶えてくれないか・・・?」
「うっ・・・・」
「おまえにしかできないんだ・・・」
「・・・うっ・・・・・」
「さぁ・・・・・こわくないから・・・・・・・」

じゅうぶんこわいってーーーーーーーーー!!!!!!!

 

 

「うわぁぁぁああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 


さけびながらオレは部屋をでた

にげるしかない!!!!

 

 


どれくらい走ったかわからない。途中でマーナに、廊下は走らないでください!っていわれた気もする。
ひろいやしきの中をぐるぐる回って足をゆるめた

 

「はぁはぁ・・・・もう!父さんはなんでいつもオレに女の子のカッコさせたがるんだよ!」


そう
オレの父さんはなぜだか、オレにじょそーしてほしいらしい。

父さんはまじめで仕事ができて、テレビにうつるだれよりもカッコイイとおもう。
せいかくも、優しくておだやかで、いつもオレたちを幸せにしてくれる。


・・・・・・ふだんは。


いつも何かおもいたったよーにカワイイ服をもちだしてきては、「どう?」なんて聞いてくる。
イヤに決まってるじゃん!!!

息子が変な道に走っていいのかよ!?

 

ぱっと顔をあげたら、ぴかぴかにみがいた柱に顔がうつっていた

そういえば・・・・
ライルが言っていたような・・・
兄さんは母上にそっくりだから父上は一度着てほしいんじゃないの、って

・・・・・・たしかに似ているとはおもう。

でもこの瞳は父さん譲りだぞ
母さんも、父さんにそっくりだって言ってた

オレだって父さんの息子だ
父さんの願いはかなえてあげたい・・・・・・

 

 

かなえて・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「でもやっぱりあれは着れん!!!!」

 

 

 

END

 

Prologueのアスランとは別人ですネー。
でも同一人物っす(笑)
とにかく、長男に可愛い服を着せて
みたいだけです・・・
・・・・・・キラにも似てるのにね?(笑)

 

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