前回までのあらすじニャ!

 

アストロが目を覚ますと、目の前に現れたのはとっても可愛いお姫様ニャ!
アストロとカガリ姫は一目で恋に落ちてしまったのニャ・・・・!

ある日、そんな2人の愛をうらやむ、下僕アスランがやってきてアストロをいじめるニャ・・・!
こわいニャこわいニャ〜こわいニャ〜!!

でもアストロはカガリが大好き!2人のらぶらぶストーリーニャ!

 

 

アスラン「嘘だあぁぁあああああ!!!!!!!」

 


 

 

 

 

☆★☆アストロ物語。☆★☆

だいさんわ:アストロ、たびだつ!!のニャ!

 


 

 

 

アスランが愛するカガリのために黒猫「アストロ」をこの世に生み出して=禁欲生活、7日目。


今日もアスランのにっくきライバル、ネコは、カガリの胸の中で朝を迎えた。
昨晩、とゆーよりいつも、カガリがベッドに潜り込むとすかさず右隣をキープする。

さすがはネコ。機械とはいえ素早い動きだ。
いや、それとも「さすがアスランの分身」と言うべきか。
カガリに対する手の早さはネビュラ勲章ものだ。

負けてられるか!!!とアスランがカガリの左隣をゲットして、柔らかな身体を抱き締めようとすると・・・

『川の字ニャ!』

と、アスランとカガリの間に割って入る。
ブチ切れたアスランがアストロを押しつぶすほどの力をこめカガリを抱きしめると・・・
今度は
「このバカヤロウ!!」
と、カガリがブチ切れる。

そうしてアスランは、その日もカガリからベッド下に引き摺り下ろされ、
可愛い可愛い愛する恋人の寝顔と、その胸で安らかな寝息をたてる、憎いその顔を、
親指をくわえながら見つめ夜を明かすのだった。


 

 

寝不足と欲求不満、そんな日が何日も何日も続いたある朝、朝食の場でのこと・・・
今日こそはカガリの神聖なるベッドからネコを追い出し、カガリと○○○や△△△を・・・!
あまつさえ×××まで・・・!
などとアスランがコーディネーターの頭脳をフル回転させながらプロットをたてていると・・・
そんな気持ちを知ってか知らずか、何の気なしにアストロは口を開いた。

 

『今からオーブ学校の入学試験を受けてくるニャ・・・!』

 

「「・・・は?」」

 

愛しさ(カガリへ)と憎しみ(アストロへ)の視線を送っていたアスランはもちろん、
アストロのためにアジの開きをほぐしていてあげたカガリも同時に素っ頓狂な声をあげる。


「あ・・・あの・・・アストロ?」

理解しがたい言葉に対して、先に口を開いたのはカガリだった。
オーブにももちろん学校はあるが、オーブ学校という名の学校は聞いたことなどない。

以前、新しい学校が設立された際、<聖・カガリン学園>という名が候補にあがったが、
カガリが猛反対したことをアスランは思い出した。

 

『オーブ学校に行ってくる3日間、カガリに会えないのは寂しいけど・・・頑張るニャ!』

 

「3日・・・?」

 

アストロの言葉に、今度はアスランが反応する。
今、こやつは3日カガリに会えないと言った。言った。言った。絶対言った。


 

ということは・・・

 

 

 


アストロが屋敷を出る。

 

俺、カガリと2人きり。

 

2人、見詰め合い、ぶつかる視線・・・

 


「あ・・・アスラン・・・っ」

 

「カガリ・・・今更、そんなに照れなくてもいいじゃないか・・・?」

 

「だって、だって・・・!」

 

「可愛いよ・・・すごく・・・」

 

「・・・・・・あっ、あ・・・!」

 

 

 

 

<<<<<<暫くお待ち下さい。>>>>>>

 

 


 

 


 

 


 

 

 


「そうかそうか・・・!おまえ、旅に出るんだな・・・!そうか!よし、行って来い!」

アスランはアストロの肩をがっしり掴んで、それはもう気持ち悪いくらい満面の笑みで言った。
それにカガリは慌てる。
可愛いアストロが3日もいなくなるなんて・・・!

「わ、私は寂しいぞ・・・!」

アスランは今にも泣きそうにそう言う彼女をその場で押し倒したくなったが、
それは現時点で最良の選択ではないとちゃんと知っている。
気持ち悪い満面の笑みを今度はぐっと堪えて、
さらに気持ち悪いシリアス顔を作りカガリへ振り返った。

「カガリ・・・可愛いアストロのためだろう?
憎・・・いや、可愛い子は追い出・・いや、旅をさせろというじゃないか・・・?」

「アスラン・・・」

いささか言葉のつまり具合に気にはなったものの、彼の言ってることは正しいことだ。
自分の勝手でアストロをこの場に縛り付けるなんてことをしてはならない・・・。
彼(アストロ)だって、ちゃんと思考回路があるのだから。
自分で考えて自分で行動して、自分で何かを見つけてくる・・・それは人生で大切なことに違いない。


「ん・・・わかった。我慢する・・・っ」

アスランは今にも泣きそうにそう言う彼女をその場で押し倒・・・以下略。

 

 

とにかく、アスランとカガリは、

『いってきますニャ〜!』

と元気よく部屋を出ていったアストロの背中を見送った。
涙をぐっと堪えて温かく真剣な眼差しで送り出した者、一名。
今日こそは・・・!瞳を爛々と輝かせ、期待で胸を、妄想で頭をいっぱいにしている者、一名。

 

アスランとカガリの、微妙なすれ違いであった。

 

 

 

 

 

 

 

つづく。

 

 

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